結婚指輪・婚約指輪の10%割引は終わりの始まり

多くの百貨店には、ブライダルクラブと称するものがありまして
そこに入会すると、いろいろと優待価格で買える特典があります。
結婚に際しては、様々な出費があるので、
それを丸ごと抱え込んでしまおうという百貨店の戦略です。
その中で結婚指輪・婚約指輪もティファニー等の海外ブランドを
除いて、10%引きの対象になっていることが多いのです。
従来、結婚指輪・婚約指輪10%引きの事実が
店頭に表示されることはありませんでした。
ところが、昨年クリスマスシーズンに新宿高島屋の店頭で
表示されたのを皮切りに、当然各百貨店も追随し
この秋、ブライダルフェアーと称して、梅田大丸や
銀座三越では長期間にわたり割引が表示されるようになりました。

この中には、4℃やスタージュエリー、ヴァンドーム青山といった
かつて国内御三家といわれたブランドも含まれています。
百貨店の立場ならば、ルミネやステラプレイス、なんばパークスのような
シッピングセンターの10%割引セールが先だろうと言うでしょう。
期間限定ですが、俄、トレセンテ、4℃、スタージュエリー等は
お得に購入することが出来たわけですから。
購入単価が20−30万円ならば10%の金額も大きなものです。
しかし、これが常態化するとどうなるのか?
この小売不況の中で売上の10%の利益を上げている会社なんか少数です。
何もせずに10%引きだけを実施したら、赤字転落は確実。
値引きに相当するコストを落とす努力をする一方で、
10%値引きされることを前提とした価格設定にするしかありません。

つまり、同じ価格での品質の低下を招くのは必然だということです。
結婚指輪を例にあげれば、コストの大部分をプラチナ、ゴールドの地金代が
占めています。
これは国際相場商品だから安く買うことは困難なので
プラチナや金の含有量を下げたり、代用品の素材を使ったりという動きが
出てきています。
婚約指輪のダイヤモンドで今まで扱わなかったような低いグレードの
商品が出現しているのも同じことです。
一方でもっと深刻なのは、加工賃の低下。
結婚指輪や婚約指輪のコストに占める、加工賃の割合は小さなものですが
買い手の立場が強く、価格交渉が可能なために、それが劇的に低下しています。
当然ながら、それなりの品質の仕上がりにならざるを得ないし、
このままでは国内のメーカーなど消滅してしまうでしょう。
いきなり、30−50%引きになる二重価格のブランドは論外ですが
まともな商売をしていたところでは、10%割引と言えども、
それが与える影響は小さくないのです。
消費者にとって本当のメリットは、意味の無い値引きではないと思います。

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