いつからSIクラスが婚約指輪のスタンダートになったのか(2)?

婚約指輪のダイヤモンド品質(4C相場)は
どのように変化したのでしょうか?

前回書いたように、
ざっと20年前のスタンダートは以下の通りです。

指輪の価格 :30−70万円(平均価格40−50万円)
カラット  :0.3カラット以上 
クラリティー:VSクラス以上
カラー   :Gカラー以上(Fカラー以上のブランドも)
カット   :Good以上

生産技術の向上により、スタンダートが
劇的に向上したのは、カットです。
熟練した職人の個人技であったダイヤモンド研磨が、
IT技術により工程管理されるものになりました。
それにより、希少であったエクセレントカットが、
まさに「スタンダート」になったのです。

また、熟練職人の優位性がなくなったので、
ダイヤモンドの研磨地はアントワープから
インド、中国に移転していきました。
日本の婚約指輪向けのダイヤモンドの多くは、
現在こちらで研磨されています。

逆に、一番変化の無いのは、
カラーだと思われます。
一部の国内ブランドが「無色」とされる
Fカラー以上に限定している一方で
ティファニーは以前からHカラーを扱っています
(アメリカのサイトを見るとIカラーまで「ほとんど無色」
ということで扱っているようです)。
従来から、アメリカでは黄色っぽいダイヤモンドが
好まれると言われていましたが
(Hカラーが黄色く見えるということではありません)
好みの違いという範疇の問題でしょう。

日本では、最上級のDカラーに人気があるのも
相変わらずですがこれらの状況は、
大きく変わることがありません。

カラットは、単価の下落と共に
どんどん小さくなりました。
現在の婚約指輪の中心価格帯は、20万円台でしょうから、
20年前と比べてほぼ半額になったわけで、
ダイヤモンドが小さくなるのもやむを得ません。

今では信じられませんが、
20年前には0.3カラット未満のダイヤモンドの
婚約指輪はほとんどありませんでした。
何しろダイヤモンドの4Cを制定したGIA(アメリカ宝石学協会)の
テキストでは0.2カラット未満のダイヤモンドを
メレダイヤと定義していたくらいなので、
これくらいの大きさのダイヤモンドに、
鑑定書を付けるようになるとは考えられなかったのです。

現在では、婚約指輪のダイヤモンドの大きさは、
0.2−0.25カラットくらいが最も多く、
それがスタンダートと言えると思います。
最近では0.1−0.15カラットのダイヤモンドも登場しており
これに鑑定書を着けたら、
そのコストが大き過ぎないかと考えるのですが・・・。

先日、アメリカのブルーナイル(年間300億円も販売しているネット通販)
に詳しい人から話しを聞いたのですが、
アメリカでは大きいダイヤモンドが人気があるそうです。
パーティー文化なので、婚約指輪を着用する機会も多く
そのシーンで見栄えのするダイヤモンド(つまり大きい)が
好まれるのがその理由だそうです。

文化の違いではありますが、
婚約指輪が活躍するのはいいことだなと思いました。

(つづく)

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