いつからSIクラスが婚約指輪のスタンダートになったのか(3)?

婚約指輪のダイヤモンドの品質基準(4C)の変化で
何とも悩ましいのがクラリティー(キズ・不純物)です。

私がトレセンテにいた頃、10年くらい前までは
クラリティーがSI1のダイヤモンドの
婚約指輪(エンゲージリング)も販売していました。

当時はVS2以上が業界標準で、
SI1のダイヤモンドを扱っているブランドはほとんど
ありませんでした。
それでも、ダイヤモンド業者さんが
甘い鑑定機関のVS2をわざわざSI1に落として
取り直した鑑定書を付けて持ってきていたくらい、
見た目にもきれいなSI1だったから
コストパフォーマンスも抜群で
自信を持ってセレクトして販売していました。

まあ、他社の誹謗中傷が得意な某社からは
さんざん悪口を言われましたね
「トレセンテは質の悪いダイヤモンドを扱っている」って。

残念ながら、そのようなダイヤモンドの入手が困難に
なってきたのでSI1の取り扱いは止めてしまった
(7,8年前です)のですが、
最近の婚約指輪市場を見ると
SI1どころかSI2のダイヤモンドまでが
婚約指輪用で販売されるようになっているのです。

例えば、情報サイトオールアバウトの「婚約指輪・結婚指輪」は
実態がスポンサーであるアイプリモの広告サイトであるとはいえ、
ブライダルリング専門店 驚きの真実“というタイトルの記事で
同社は12万円台前半が最低価格であることをPRしています。
その中で
「店で扱っているダイヤモンドは、
婚約指輪に相応しい品質に限っています。
カットはエクセレントのみで、カラーならD〜I、
クラリティはFL〜SIまで。
もちろん、その12万円代の指輪もこの範囲です」
と販売スタッフが述べています。
アイプリモのオンラインショップを見ると、
最低価格は128,000円でダイヤモンドのスペックは、
0.2カラットIカラー、SI2,エクセレントカットです。

SI1が質が悪いダイヤモンドと攻撃された頃とは
様変わりですね。

また、現在はトレセンテの親会社である通販のニッセンは、
昨年開設した婚約指輪サイトで
0.2カラット、Gカラー、SI1、トリプルエクセレントの
ダイヤモンド婚約指輪を70,000円で販売しています。
ニッセンのサイトは、品質をスタンダート、ハイクオリティー、
プレミアムの3段階に分類しているのですが
クラリティーSI1は「スタンダート」なのです。

話しをまとめると、婚約指輪の価格低下が進む中で
ダイヤモンドのカットはIT技術の進歩と共に飛躍的に向上したのに、
大きさ(カラット)はどんどん小さくなり、
クラリティー(キズ、不純物)のスペックが
ずいぶん甘くなったということですね。

価格が下がったのだから、
どこかでスペックを落とさざるを得ないのはわかりますが
問題なのは、品質を落としておきながら、
「スタンダート」とか「十分なクオリティー」として
販売されていること。
そのダイヤモンドのクラリティーの状態を、
消費者は購入前に確認できるのでしょうか?

少なくとも、ここ20年で
クラリティーがSIクラスのダイヤモンドが
婚約指輪のスタンダートになったことはないのですから。
カットが良いからと言って、それがクラリティーの部分を
カバー出来ることはないと思います。

ダイヤモンドはサイズが小さくなると、
それに比例してキズの大きさも小さくなるので
0.2カラットSIクラスのダイヤモンドでも、
肉眼でキズが見えるとは限りません。
しかし、昔は店頭に置いてある店も多かった顕微鏡、
せめて10倍ルーペでそのダイヤモンドを
のぞいたらどうでしょうか?

状態の良くないSI1やSI2ならば、
キズや黒い不純物が簡単に見えるので、
事前に十分な説明がされず、高品質だと信じ込んでいたとしたら
婚約指輪をプレゼントされた女の子の多くは、
ショックを受けるのではないかと思います。
泣いてしまう子がいたとしても、私は驚きません。

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