婚約指輪とダイヤモンド鑑定書のやっかいな関係(4)

今回のダイヤモンド鑑定書かさあげ事件が勃発してから、
ずっと考えていることがあります。

それは
「消費者が自分で価値を判断、実感できず購入する
アイテムはダイヤモンド以外にあるだろうか?」
ということ。

細かい例外はあるでしょうが、
食品ならばお金を出すほど高級になっていくのを
見た目にも味的にも実感できるし、
セーターだって中国製カシミア10%と
英国製カシミア100%の違いは容易に認識できるでしょう。
軽自動車とベンツの馬力の違いも高速道路で一目瞭然。

世の中の多くものは、価格が価値に比例することが、
誰にでもわかるはずです。
ところが、ダイヤモンドは価格と知覚(判別できる価値)が
一致しないよなあ、と思うのです。
そして、他に同じようなアイテムがあるかと
ずっと考えているのですが、思いつきません。
今、目の前にDカラー(0.4カラット)とGカラー
(0.5カラット)の婚約指輪にはちょっと大きめのダイヤモンド
があって、白い紙の上に転がして見ているのだけれど、
となりに並べて見ても、パッと見て色の違いが
分かるものではありません。

ましてや、指輪に加工された状態では、より判別は
困難になるでしょう。
しかし、DカラーとGカラーでは、
30%前後の価格差があるのです。
4Cのクラリティーやカットも同様です。
30センチ離れたところから見て、
VVS1とVS2の違いは分かりません。
エクセレントカットとベリーグッドの違いもそうだし、
ましてやトリプルエクセレントや
ハート&キューピットの違いなんか分かるはずがない。
それでも、それらによる購入時の価格差は
小さなものではないのです。
ダイヤモンドの4Cに関しては、
前出の週刊文春に興味深い記載があります。
一方の石は光を受けると七色の光を発してキラキラと
輝くが、もう一方の石は明らかに光が鈍い。
素人でも肉眼ではっきりわかる違いである。
「この二つのダイヤモンドは金額にして倍の差が
あります。しかしこの二つの石のグレーティング・レポート
(いわゆる鑑定書)はGのSIというまったく同じもの
なのです。
ダイヤモンドの美しさは、実は4Cだけでなく、
虹色の分散光、強い輝き、きらめきのバランスの良さで
決まるものなのです」
宝石の世界では、ダイヤモンド鑑定書の4Cよりも
見た目の美しさの方が重視されるという例です。

こういう世界もあるのに、
なぜダイヤモンドの婚約指輪の価格は、
鑑定書の4Cで決まるかと言うと、
それは”ダイヤモンド市場”が基本的には4Cをベースに
しているからです。
GカラーよりはDカラーの方が仕入れ値が高いので、
Dカラーが高価なのですね。
こればかりはどうしようもありません。
4CはGIA(アメリカ宝石学協会)が開発したものですが、
それを最大限に活用して商売してきたのが
長年ダイヤモンド市場を支配してきたデビアスであることは
間違いないし、販売する小売店にとっても、
これほど便利なものはありません。

「これは希少なDカラー、希少なIF」
とスペックを強調すれば、価格が通るのですから。
でもね、良く良く考えると、鉱物マニアでもないのに、
なぜ希少な鉱物(ダイヤモンド)に
高いお金を払わなければならないのでしょうか???
これから婚約指輪を購入しようという男性諸君は、
冷静に考えた方が良いと思います。

やはり、自分で価値が実感できるものにお金を払いたいですよね。

↓ こちらも合わせてご覧ください ↓


こんなこと誰も教えてくれない!

30万人の訪問者を数える人気ブログ
『ゼクシィも教えてくれないひみつ』

のエッセンスをメルマガにまとめて
10日間でお届けします