アントワープに行ってきました

4年ぶりにダイヤモンドの集積地である
ベルギーのアントワープに行ってきました。
最近は、結婚指輪をメインに仕事をしているので
アントワープはすっかりご無沙汰していました。
ところが、婚約指輪の通販サイトで使用する、
きれいなダイヤモンドの調達が国内では難しくなり、
アントワープ在住の古い知人を介して
直輸入を始めたので、現地の状況を確認する
必要があったのです。
事前に聞いていたことですが、
アントワープのダイヤモンド界の主役は
ユダヤ人からインド人に変わっていました。

このインド人の記憶力がすごくて、
道での立ち話を聞いていても
自社の在庫状況が完璧に頭の中に
インプットされている印象でした。
さすがに九九のベースが違う国です。
ユダヤ商人を駆逐しちゃうインド商人ってのは
すごいですよね。
インドは、ダイヤモンドの研磨地としても発展してるし
国内の需要も増えているので、
中国と共にますます存在感を高めていくことでしょう。
10年くらい前に、アントワープの
ダイヤモンド研磨工場を見学したときに
アントワープの研磨職人の数は1/10に
減ったという話しでしたが
現在ではほとんどいなくなってしまったそうです。

コンピューター管理により、
工賃の安いインドや中国で容易にエクセレントカット
の研磨が可能になりましたから、
日本の婚約指輪用のダイヤモンドはアントワープで
まったく研磨されなくなってしまったとのことです。
私は15年くらい前に、
当時在籍していたトレセンテで
「ロシア産の原石をアントワープでカットしたダイヤモンド」
を売りにしていましたから、
何とも贅沢な時代だったなと感慨にふけりました。
ちなみに、現在ではダイヤモンドの産地である
ロシアやアフリカでも現地の産業育成のために
原石のまま輸出されるものはどんどん減少し
カットされたダイヤモンドの輸出が
増加しているとのことでした。
おもしろいなと思ったのは、そのような状況下でも、
インドや中国で研磨されたダイヤモンドは、
いったんアントワープに戻されてから
GIAのグレーティング(鑑定)を取ったり、
消費地(日本も)へ輸出されるというのです。

様々な事情により、アントワープは
ダイヤモンドの集積地の役割は変わらずに
果たしているのですね。
また、日本がダイヤモンドの輸入国ではなく、
輸出国に転じているという話しも興味深いことでした。

バブル期に輸入された、大粒で高額なダイヤモンドが
海外に流出しているし、
金相場の高騰により買い取りされている
古いゴールドジュエリーに付いていた小さなダイヤモンド
(買い取り評価価格は限りなくゼロです)の蓄積したものも
海外に輸出されているそうです。
そう言えば、オーストラリアのアーガイル鉱山から
輸入されたピンクダイヤモンドも
高額のため日本では買い手が付かず、
輸出されているという話しも聞いたことがありますね。
なるほど、ダイヤモンドのマーケットは
大きく変化しているようです。
その中で、日本の婚約指輪(エンゲージリング)市場に
与える影響が小さくないと確信したのが、
ダイヤモンドグレーティング(鑑定)の総本山、
GIAが発行する新しいレポート(鑑定書)
「Dossier(ドシエ)」の存在です。

 

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