高品質とリーズナブルの両立

コペンハーゲン中央駅

リーズナブルな婚約指輪の前提条件とは

20年以上前から、低価格の婚約指輪をウリにするブランドは、その裏付けとして「当社はダイヤモンドを問屋を通さず現地からの直輸入」ということを、図を使ってPRしています。

しかし今やその程度のことは多くのブランドが実行しているし、このような流通コストの削減では、仕入れ価格がせいぜい10-20%下がる程度のことでしょう。

婚約指輪を低価格で提供しようと考えた場合には、仕入れルートは大きな問題ではなく、賃料・人件費・宣伝広告費といった運営コストの削減の方がはるかに重要ということです。

有名な海外ブランドは、この部分に多額のコストをかけて顧客の満足度を高めているので、婚約指輪の価格も割高になるし、逆に店舗を持たないネット通販の場合では、低コストでの運営も可能になるのです。

但し、ネット通販ブランドの全てが低価格ではありません。良く比較してみてください。

そしてネット通販に限れば、国内のブランドの多くはアメリカのブルーナイルのモデルを模倣しています。

このモデルの一番の特徴は、ダイヤモンドの在庫を自社で保有せずに、複数の卸業者の在庫リストを掲示してそれを販売することです。

宝飾業の場合、多額の資金を必要とする在庫負担は大きな問題なのですが、ブルーナイルはそれを完全にクリアする画期的なモデルを生み出しました。

そのモデルはとても洗練されていて、香港の在庫のダイヤモンドを航空貨物でアメリカに輸送、空港近くの工房で婚約指輪に加工してユーザーに納品するまでオーダーから1週間もかからないそうです。

このダイヤモンド在庫を自ら持たないことは、低価格ネット通販の重要な前提条件になっています。

小さなブランドだから出来る高品質

見晴台

ところが当社はネット通販であるにもかかわらず、ブルーナイルのダイヤモンド在庫を持たないモデルを採用していません。

ブルーナイルのモデルが成立する大前提は、ダイヤモンド鑑定書のスペックが同じならば、ダイヤモンドの品質は同じだから、事前にチェック(検品)していない卸業者の在庫を販売することが可能ということです。

しかし実際にはそんなことはあり得ないのです。

ダイヤモンドは自然の産物なので、ひとつひとつに個性があります。

例えば、当社はクラリティ―でVSクラスを中心にお届けしていますが、ダイヤモンドの状態は鑑定書が同じスペックでも大きな差があるのが実態です。

だからこそ、その中で状態の良いものを選び抜くのが、ダイヤモンドのプロの矜持であると確信しているのです(一方でダイヤモンドの研磨技術はIT化によって大きく進化し、カットの優劣は無くなりましたが)。

当社はダイヤモンドのセレクトを世界的な集積地アントワープの信頼できる古い知人に任せていますが、彼は鑑定書で同じスペックのダイヤモンド20-30個からひとつを選び抜いています。

ブルーナイルモデルの通販業者は、自分で検品していない卸業者の在庫ダイヤモンドを販売しているのですから、ここで品質に差が出るのは当然のことですね。

しかし、こんなに手間のかかるセレクトが可能なのは、当社が年間わずか百点未満しかお届けしていない、とても小さなブランドだからです。

大きなブランドではそれなりの数量を必要とするので、ここまで上質なダイヤモンドだけを選び抜くことは困難です。また、当社の在庫がごく限られた数量しかないのも、同じ理由によるものです。

大きなダイヤ、ジュエリーとしての美しさを追求

ダイヤモンド大と小

上質な婚約指輪はダイヤモンドの品質だけで完成するのではありません。

当社が大切だと考えることに、ダイヤモンドの大きさと、婚約指輪のジュエリーとしての美しさがあります。

ダイヤモンドの大きさは美しさに直結します。どれだけ鑑定書が高スペックでも、0.2カラット未満の小さなダイヤモンドの婚約指輪では見栄えがせず、年を重ねてから着けるのが難しくなってしまいます。

多少スペックを落としても、大きなダイヤモンドの婚約指輪の方が見た目に美しく、長く親しめる指輪になるのです。

当社では長年0.3カラット以上を選択の基準にしてきましたが、市場の実態を考慮してそれを見直しても0.25カラット程度の大きさが婚約指輪の美しさを表現するベースの基準と考えます。

実際、世界最大の婚約指輪販売業者であるアメリカのブルーナイルが販売している最小のダイヤモンドが0.23カラット。

0.2カラットで高スペックのダイヤモンドは、鑑定書が大好きな日本独自のガラパゴス商品と言えましょう。

そして、もう一つ重視したいのがジュエリーとしての美しさ、仕立ての良さ。婚約指輪の美しさはダイヤモンドだけで決まるのではありません。

どれだけ上質なダイヤモンドを使っても、仕立てが粗末な婚約指輪ではジュエリーとしての美しさが台無しになってしまいます。

私たちは上質なジュエリーを30年近く製作してきたので、婚約指輪でもジュエリーとしての美しさ、仕立ての良さを追求しています。

美しいジュエリーへの想いがあるからですが、ここもITビジネス寄りの婚約指輪ネット通販とは大きく一線を画すところです。

リーズナブルを実現する秘密

婚約指輪ブラシュケルダイヤ

これだけ高品質にこだわる私たちの婚約指輪が低価格なのは、本来おかしなことですが、現状ではブルーナイルと比べても大差のない、国内でも最安値に近い価格になっています(ぜひ比較してみてくださいね)。

ダイヤモンドの輸入価格は国際マーケットの価格や、円ドルの為替相場によって変化しますが、それ以外の要因でネット通販各社の価格が徐々に上昇したようです。

それには納得せざるを得ない理由もあって、売上高の伸びが止まったブルーナイルが利益を増やそうと考えれば、販売価格を値上げすることになります。

ネット通販の低価格をPRしていてもショールームの出店を拡大するブランドはその賃料、人件費のコスト上昇分を販売価格に反映させなければならないのです。

私たちにはオフィス併設のささやかなショールームしかありません。

接客もネット通販に従事しているスタッフが交代であたっていて、接客専任スタッフはいないので、それらにコストがかかっていません。

しかもそれ以上に大きなコストである広告宣伝を婚約指輪ではほとんどしていないので、圧倒的な低コスト運営を実現しています。

そのため、本来は矛盾する高品質と低価格を両立させることに成功しているのです。

リーズナブルな価格の説明のために、こんな内実までお伝えするもどうかとは思いますが、ロジックを重視して婚約指輪選びをされる男性も多いのであえて記した次第です。どうぞ私たちと安心してお付き合いいただければ幸いです。