マリメッコを代表する花柄、ウニッコが60周年を迎えたとのこと。マリメッコの設立が1951年なので、まさに同社を支えてきたアイコンですね。気持ちが明るくなる、素敵な模様です。
この小さなボウルは、3年前にスタッフがプレゼントしてくれました。単色の赤いウニッコなのは、還暦のお祝いの品だから。
私の60周年の方が、少し早かったようです。
![](https://www.gnh.co.jp/mgdm/blog/wp-content/uploads/2024/07/unikko60-861x1024.jpg)
秋から春の間、マリメッコのシャツを愛用しています。色違いのシャツを週に5回は着ているので、マリメッコの歩く広告塔のようですが、気分はフィンランドです。Jokapoika(ヨカポイカ_「全ての少年たち」の意味)という、少しいびつなストライプ柄のシャツで、毎年新色が発売されるようで多くのカラーバリエーションがあります。
このシャツは、前後に布を張り合わせて襟と袖をつけたようなとてもシンプルな構造。アイロンがけが楽ちんです。画像のフィンランド国旗色のシャツは国内の古着屋で買ったのですが、おそらく30年くらい前のものらしくフィンランド製です(現在はエストニア製)。
このシャツの一番の思い出は、ムーミン結婚指輪のライセンス交渉に出かけた際に、フィンランドのものが良いだろうと着て行ったこと。すると、交渉相手の部長さんも色違いのシャツを着ていらっしゃいました。当社が世界初のムーミン結婚指輪を発売することが出来たのも、マリメッコのシャツのおかげだったかもしれません。
また、北欧のシャツらしく、生地が厚いのも特徴です。そのため、5月の衣替えの時期には暑くて汗ばんでしまいます。マリメッコのシャツが着られなくなると、もうすぐ夏が来るなと思うのです。
みなさん、こんばんは。
春の陽気が続きますね。いかがお過ごしでしょうか。
私は3月中旬に、スオメンリンナ島へ行ってきました。
スオメンリンナへのアクセスは、ヘルシンキのマーケット広場からフェリーで15分ほど。心地よい海風を感じながら、遠ざかるヘルシンキの街を眺めます。
スオメンリンナはかつて海上の要塞が建設された島で、現在もその名残が至る所にみられます。
歩いてまわることのできるこの小さな島は、世界遺産にも登録されており、観光地としても大変人気があります。
まだ白い雪の残る道を進んでいくと、まず全長6kmにも及ぶ要塞壁に圧倒されました。
ここでは星形要塞が設計されており、入り組んだ道に入ると、そこはまるで迷路のようです。
また、大きな船の展示や列をなす大砲の数々は、この島がかつて重要な軍事拠点であったことを思い出させます。
自由に撮影ができるので、なかには大砲に跨がって写真を撮る人々の姿もありました!これもなかなか珍しい体験かもしれませんね。
ところで、この不思議な響きの名称「スオメンリンナ(“Suomenlinna”)」とは、「スオミの要塞」という意味です。
「スオミ(“Suomi”)」は、まさに「フィンランド」そのものを指すフィンランド語。
要塞建設当時は、スウェーデン王国によって「スヴェアボリ(“Sveaborg”)」と名づけられていました。
これら2つの名は、島へ向かうフェリー乗り場にも刻まれています。
フェリーを降りてすぐのインフォメーションセンターには、日本語のガイドマップもありますから、地図を片手に様々なスポットを巡ってみてはいかがでしょう。
季節によって表情を変えるスオメンリンナの魅力が、きっと身近に感じられますよ。
みなさん、こんばんは。
本格的な春の訪れを感じる日が多くなってきました。重いコートを脱ぐと、なんだか軽やかな気分になります。
花粉症の方には辛い季節ですが、どうぞ体調にはお気をつけ下さいね。
さて、今月から、テレビ朝日『世界の街道をゆく』にて
「森と湖に続く夏の街道・フィンランド」という題でフィンランドが紹介されています。
カラリと晴れた夏のフィンランドの映像をみていると、夏が待ち遠しい!と思うこともしばしば。私はフィンランドの夏がとても好きなんです。
本日のタイトル・フィンランド大聖堂は、先日番組内で紹介されました。
このフィンランド大聖堂(Tuomiokirkko)は、以前ご紹介したマーケット広場のすぐそば、ヘルシンキの中心部に位置します。
日の高いうちに聖堂内を訪れるのも良いですが、日が暮れるとライトアップされ、神々しい雰囲気をまといます。夏の白夜では、白亜の外壁が夕焼けに染まる美しい姿が見られますよ。
特集は今月いっぱい続きます。
これからどんな夏のフィンランドの姿をみられるのか、とても楽しみです。
テレビ朝日『世界の街道をゆく』
毎週月曜から金曜、よる8時54分から
みなさん、こんばんは。
この週末はどのように過ごされていますか?
週末をヘルシンキで過ごすときには、港近くの広場で開催されるマーケットをよく訪ねます。
私のおすすめは、新鮮なフルーツを使ったジャム。
パンやヨーグルトと合わせて頂くのはもちろん、お肉料理に添えるのもおすすめです。
北欧では、リンゴンのジャムを添えた家庭料理が定番。レストランで頂くステーキ料理などにも、ジャムが添えられていることが多いです。
甘酸っぱいジャムの味がジューシーなお肉に良く合って、とっても美味しいんですよ。スパイシーなソースと絡めて、味の変化を楽しむこともできます。
マーケットでは、雑貨や食品だけでなく、軽食も販売されています。
今日のランチは、人だかりのできていたスープのお店を選びました。パンとコーヒーがセットになった、サーモンのスープは大人気!そばにテーブルと椅子が用意されているので、出来立てをすぐに頂くことができます。
港で感じる海風は、とても心地良いです。家族連れや老夫婦、ランニングに励む人など、たくさんの人々が港を行き交います。
いつもより時間がゆっくりと過ぎていくような、そんな素敵な休日でした。明日から新しいジャムを頂くのが楽しみです。
寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
フィンランドは、今日も氷点下のお天気。
私はお気に入りの本を片手に、暖かい暖炉のそばでゆったりと過ごしています。
今日はフィンランドの首都・ヘルシンキにある、「アカデミア書店(Academic Bookstore)を皆さんにご紹介したいと思います。
アカデミア書店は、映画『かもめ食堂』に登場しているということもあって、フィンランド旅行で人気のある場所の一つです。
入り口を抜けると、その2階建ての建築、広々とした吹き抜けの空間はまさに圧巻。天井から差し込む明るい光がとても印象的です。
ベストセラーからこだわりの専門書まで、様々な書籍がずらりと並んでいます。
海外の書店って、本のデザインを見て回るだけでも楽しめます。その街の雰囲気が、活字を通じて伝わってくるような気がするんです。
アカデミア書店はヘルシンキを代表する著名な書店。私のお気に入りは、ムーミン関連の書籍コーナー!色とりどりの表紙がとっても可愛らしいです。
書店にはカフェも併設されていますので、ぜひ立ち寄ってみて下さい。
また、書店はヘルシンキの中心部、エスプラナーディ公園のすぐそばにあります。もっと暖かくなると、購入したばかりの本を片手に、公園の芝生で寛ぐのもおすすめですよ。
Academic Bookstore
Pohjoisesplanadi 39, Helsinki 00100
皆さま、お久しぶりです。
前回の投稿からしばらく経ってしまいましたが、またお付き合いくださったら嬉しいです。
それでは、前回の続きから始めましょう。
世界遺産スオメンリンナ島へ向かうフェリーは、白を基調とした可愛らしい様子。
フェリーの入り口には「Suomenlinna Sveaborg」の文字。これは「スオメンリンナ スウェーデンの要塞」という意味です。
スオメンリンナはフィンランドがスウェーデン領だったころ築かれた要塞で、19世紀にはロシア軍の駐屯地となりました。ヨーロッパ・北欧の流行もまた、この島を通じてもたらされていたそうです。
狭いクスターンミエッカ海峡に近づくと、大きなクルーズ船とすれ違いました。クルーズ船のテラスに出てくつろぐ人たちと手を振り合って、これから向かうスオメンリンナ島の景色に思いを馳せます。
テラス席はとてもいい眺めです。暖かな日差しが出てきて、気がつくと周りは皆サングラス姿に。
心地よい海風を感じながら、広い空と海を眺めていたら、あっという間に時間が経っていました。フィンランドの世界遺産、スオメンリンナ島に到着です。
だんだんと日中の気温が高くなり、本格的な夏が近づいてきましたね。
こんな猛暑日には思い切って、冬のマーケット広場の思い出を少し綴ってみようと思います。
マーケット広場に足を踏み入れると、そこは冬にぴったりの暖かな色が溢れる世界。赤いベリーのジャムが並ぶ出店、橙色のテーブルクロスが可愛らしいオープンカフェでコーヒーを味わう人々…冷たい空気を感じさせない、幸せな時間が流れています。
あれこれ目移りしながら進んでいくと、編み物をしながら店先に立つ可愛いおばあさんと出会いました。手作りのニット帽や靴下を売っているのだそうです。
きっとこれが似合うわよ、と薦めてくれたのは真っ赤なニット帽。きちんと鏡も置いてあるので、試着もできます。試しに被ってみると、予想以上に暖かく、被り心地が良いものですから、購入することにしました。今でも大切にとってあるのですが、この帽子を見るたびにおばあさんの可愛らしい笑顔が瞼に浮かびます。
冬のヘルシンキは、人々のあたたかい暮らしが肌で感じられるようでとても好きです。身を切るような冷たい風も、真っ白な雪も、それを受け入れて楽しんでいる光景があります。
フィンランドで暮らす人々は、ゆっくりと、静かに冬を過ごします。だからこそ、短い夏を思いっきり満喫するのでしょう。
私もクーラーの効いた部屋にこもっていないで、夏の暑い日差しを楽しまなければ、と思う日々です。